2011年7月20日水曜日

手術の際必ずと言っていいほど登場するのがメスです。
ドラマなんかでも必ず医者が「メス!」なんていうのがお決まりな感じもします。
このメスですが、用途のより様々な形が存在します。主に使われるのは、円刃と尖刃の2種類に分けられます。
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上の刃は円刃で主に皮膚の切開に使われます。皮膚の表面をメスで切る理由は後日にします。刃にそりがあり、接地面が点になるので比較的長い切開に向いているのと、点なので操作性が良く、曲線状に切ることも可能になります。
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こちらは尖刃です。さきが鋭利なのと、直線状の刃が特徴です。用途は、先端が鋭利なので刺すことが可能で、今多く行われている腹腔鏡手術時のポート挿入時の皮膚の切開に使われたり、繊細な切開をしたい場合に使用します。切る昨日的には刃が直線なので、操作性が悪く直線的にしか切れないので、切る幅が短い場合や、腸等の切離にむいています。

今のメスは基本的には替刃方式になっており刃先のみ使い捨てになっています。
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切れ味はカミソリのように薄いのでとても良いので取り扱いに注意が必要ですが、刃自体が薄いためすぐに切れ味が悪くなります。特に尖刃の先端をほかの器械に当ててしまったりすると切れ味が悪くなり医者に「切れない」と注意を受ける場合があります。(その場合には焦らず安全に交換を)
メスは切れ味が悪くなるのと、血管も容赦なく切ってしまうので、皮膚の表面までの切開でそれ以降は電気メスなどを使用していきます。筋肉の直上まで切ることがありますが、その時にはかなり急いでいる手術になります。

メスは刃物なので、事故が比較的起きやすい器械です。取り扱いには焦らず十分に安全を確保して取り扱ってください。 

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